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里山調査の頼れる相棒

里山にはこれからの人間が、より人間らしく生きるための沢山のヒントが隠されていると思っています。

人間も生態系の一部である事を思い出させてくれるきっかけを与えてくれる、そんな素晴らしい学び舎なんだと思います。

そもそも里山という言葉は、滋賀の写真家で近年メディアにも沢山取り上げられているあの「今森光彦さん」が言い始めた言葉であり価値観です。

※今森さんの記事のご紹介です↓

今森光彦さんに聞く「写真家が自然環境のためにできること」

写真家、今森光彦さんの「里山」への思い

今森さんは本当に凄い方で、ライフスタイルや哲学もかっこいいのですが、写真は本当に素晴らしく、私が尊敬している方の一人です。

私が写真を撮る際にPENTAX の一眼レフを使うようになったのも、今森さんが PENTAX K-1 を使われていたからというのも正直ありました。

ひかり農園として、無肥料・無農薬、不耕起の稲作を追求する上で、「自然環境の中にいて自分がどう生態系の一部として関わっていくのか」を深く考え始めた時から、いつしか『 里山研究 』というものが仕事の一部になってゆきました。

移住を考える上でも、20年−30年先を、50年100年先を見越した決断が必要になってくると思いますが、そんなエリアマーケティング的なリサーチを行う際にも、いわゆる里山指標や、そこにいきづく生き物達の種類や数を指標にする事が正直かなり多いと思います。

近年、私自身が各地の里地、里山に足を踏み入れる際に、活躍している相棒がいます。

それがこの、KONA UNIT-X です。

里山に入るという事は、基本的には地域の農家の方が管理している私有地や、村や自治体の財産区(ため池、山林、公園等)にお邪魔するという事になると思います。

当然その近隣までの移動は車や電車などを使用し、乗用車では踏み入れない場所には軽トラなどで、それでも難しい場合は徒歩でお邪魔する事になると思います。

そんな時に、臨機応変に対応してくれてちょうど車と徒歩の間を行くのが「自転車での移動」です。

自転車といえば、日本では一般的な通勤通学、スーパーへの買い物等に使われる「ママチャリ」と呼ばれるものから、スポーツバイクと呼ばれるものまで沢山のラインナップがあります。

近年は電動アシスト車やEバイクなんてカテゴリーまで登場し、自転車と一言に言っても、その種類の多さには驚かされます。

近年特に、スポーツバイクのジャンルでトレンドになっているのが、ロードバイクとマウンテンバイクのいいとこ取りしたようなカテゴリーの「グラベルバイク」です。

ロードバイクは昔からそこまで劇的な進化はしていないのですが、マウンテンバイクは1970年代にアメリカで誕生して以来、様々な仕様変更を繰り返し大きく進化してきました。

数年おきにどんどん新技術が業界のスタンダードになり、決まった規格が長く続かないのが少しユーザーを遠ざけている要因にもなってしまっているのですが、それくらい進化速度が早いジャンルになっています。

私自身も、マウンテンバイクというものに本格的に乗り始めてレースなどにも参戦し始めてから30年ほどが経ちます。

東京で愛車の盗難にあってしまい、少し遠ざかっていた時期もありましたが、色んな業界の進化を見てきたわけです。

そんな筆者が選んだ、万能に使えるオススメMTBが、この UNIT-X のような

クロモリ・リジットバイク』です。

何故クロモリリジットなのか? それは圧倒的に耐久性が高いからです。

マウンテンバイクは使う用途や環境によって仕様が大きく異なってきます。

登りを主体にするのか、下りを主体にするのか、はたまたその両方なのか、

徹底してタイムを競うのか、旅やキャンプのツールとして使うのか、などなど実に様々です。

もし旅やキャンプのツールとして使用する場合にマウンテンバイクに一番求められるのは、道や季節や天候を選ばない「汎用性の高さ」と「高い耐久性」です。

カーボンフレームは圧倒的に軽いのですが、転倒や岩や金属などにぶつかった際に割れる可能性が高いのと、樹脂で固めているため経年劣化による破損があり得るという事で過酷な環境下では色んなリスクが伴います。

アルミフレームもいいのですが、反応がダイレクトすぎるのとクロモリに比べると耐久性は劣ってしまいます。

また、バイクパッキングのような形で、フレームに沢山の積載ツールをつけて走る際にも、強度面を考えるとクロモリが理想的といえます。

またマウンテンバイクには、サスペンションが付いたタイプのダブルサスやシングルサス仕様もあるのですが、どうしても走行中や旅の途中でのトラブルリスクを考えると、最もシンプルな「サスペンション無し」が安心といえます。

そんなわけで、旅やキャンプや地域調査などを目的として、長く安心して付き合える相棒選びをするとなると、『クロモリ・リジットバイク』に辿り着くわけです。

フレームメーカーは、正直どこでもいいと思います。各社のポリシーやブランドイメージで、ご自身の波長に合うものを選ばれたら間違いはないと思います。

あとは、自分なりに使っていく中で、少しずつカスタムしていけば、理想の相棒になってくれるのではないでしょうか、

それでは私の UNIT-X のカスタム内容を少しご紹介したいと思います。

ハンドルは、ノーマルだと寸法が長すぎるのと、ドロップハンドルだとオフロードの急坂で機能しないので、このような形状のものを入れています。長距離でも疲れないように追加パーツで少し工夫しています。ちなみにシートポストは当然ドロッパー仕様です。
トラブルを最小限にしたいので、フロントシングルを採用しています。昔使っていたMTBの名残りで、オーバルチェーンリングにしています。後ろの変速は標準的な SRAM-NX(11-42T) なので、チェーンリングは 34T にしています。11速でもバイクパッキング程度だと全然OKですが、欲をいえば12速化して 10-52T で挑めば、アプローチでのロード走行や、トレイルでの急坂で岩の乗り越えなどにも対応でき、より行動範囲が広くなりそうですね。

リジットのフロントフォークにはブラックバーンの アウトポスト カーゴ ケージ 。タイヤは27.5+です。タイヤに関しては75プラスのまったり感がクイックさに欠けるということで正直29インチがトレンドですが、エアボリュームがより大きくエアサスペンションみたいに機能させることが可能なのでまったり感は否めませんが面白いです。
それとこの年式の UNITシリーズはクロモリフレームのしなやかさを活かすためか、あえて剛性の高いスルーシャフトのブースト規格を採用していません。少しマニアックですがそこが逆にいいところかも。

あとはパッキングツールは、機能性を最優先した結果、完全防水の「オルトリーブ」で決まりです。着替えの服や食料なんかが雨で濡れると終わりですからね。

バイクパッキングという言葉が出てきだした黎明期の2018年に上がっていた有名な動画。

みなさん是非観てみてください。かっこいいですよ☆

Not Far From Home II – Destination North

そんなわけで!!

里山の自然やそこに存在する調和した世界に触れるきっかけに、僕は是非、今だからこそ、自転車をオススメしたいと思います。

とにかく、徒歩でもなく自動車でもない便利さが病みつきになりますし、何よりもエコで健康的!

激しい運動というよりは、徒歩やランニングに近い感覚で全然しんどくなくて、これから年をとっても長く続けられますし、彼女や奥さんと一緒に風を感じて季節を感じてみるのも素敵だと思います。家族みんなで、子供達と一緒なんて本当に最高の思い出作りや情操教育になると思います。

何か自転車ライフについても、ご質問等がもしあれば、お気軽にご相談ください。

あ、あと、本職の里山環境維持のために、お米もどうかよろしくね〜☆

それではまた!

農園主