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WEB 3.0

みなさん こんばんは

台風をなんとかしのぎ、いよいよ中稲の怒涛の稲刈りが来週から始まります。

田んぼを含めた当研究所の生き物たちも冬越しの準備準備です。

さて、秋の夜長にこのネタを。ということで、今日はこれ!

WEB 3.0。

聞きなれない方もそうでない方も、要はインターネットが、また新しい進化の局面を迎えている。ということなのだと思って頂けたらという感じの話です。

インターネットという言葉が普及しだした頃、みんながHTMLを勉強して、ドメインをとり、手作りホームページを作って、世界中の人にこのホームページが見られるんだよ。みたいなところから始まって、通信も常時接続ではないダイヤルアップ回線等を利用していたインターネット黎明期がいわゆる「WEB 1.0」です。

そして時代は進み、HTMLのことなんてまるで知らなくても、CMS(Contents Management System)なんかでテンプレートに沿って自由に素早くホームページやブログを編集して迅速に公開でき、それがSNSという色んなメディアプラットフォームとも連動して互いに双方向に繋がり多彩なコミュニケーションが常時取り放題。テレビやラジオや新聞などといった旧メディアプラットフォームのレギュレーションやルールに依存しない、縛られない自由な世界、その可能性に人々が集中し酔いしれた(しれている)のが「WEB 2.0」という世界観なのかもしれません。

WEB 2.0の特徴は何と言っても常時接続の高速インターネット回線!そして誰もがここまで予想しなかったスマートフォンの普及とそれに関連するあらゆる技術やサービス革新のスピードの速さが全てを牽引した形になりました。

そして、WEB 2.0で台頭したのは何と言っても、今やみなさんここにお世話にならないと生きていけないようにさえなってしまっている、Big Tech(ビッグテック)。いわゆる GAFA(ガーファ)ですよね。

それに加えて忘れてはならないのが、高速インターネットという偉大なインフラとサービスを提供する回線事業者である通信キャリアの存在です。

GAFA(ガーファ)とは、Google、Apple、Facebook、Amazon の頭文字を並べたもので、2012年頃からまずフランスで使われるようになった言葉で、この GAFA が力を持ちすぎている(ユーザーの個人情報からありとあらゆる履歴という履歴を、パーソナルデータ・ビッグデータを保持してしまっている)という事がここ10年くらいで色々と問題視されるようになってきました。

この各社は日本国内でも商売をしているように見えますが、実際は外国企業でしかも国境のないインターネットというプラットフォーム上で商売・活動しているわけで、国家間の垣根がとても曖昧で、税金の問題とかその他一番の問題となっているインターネット上の個人情報、パーソナルデータを誰がどう所有してどう活用しているのかというパーミッションやデータの帰属に関する問題がとても大きくなってきてしまったのです。

みなさんは無料で色んなサービスが受けられたり、コミュニケーションが取れたりするので、色んなツールを使い放題、情報をアウトプットし放題ですが、無料で受けれらるサービスには実は全て裏があり、それらの個人にまつわる履歴は全て彼らに集積され、集められたものは色んな国家や企業、よくわからない相手に売り飛ばされ、回収不可能なよくわからないところへと流れていってしまっているのは有名な話です。特に昔から Facebook などは、国際的にもプライバシー関連では炎上の常連でした。

そして、昨今ではこのプライバシー関連の問題に加え、本来間違っている正しいという概念が無いはずの個人が発する自由な情報の中身に対し「都合が悪い」ということで情報を削除されたりアカウント自体をBANされたりと、力を持ちすぎた(影響力が甚大になってしまった)彼らが、いわゆるメディア統制・情報統制を行い始めてしまいました。自由でフェアだった古き良き時代 WEB1.0 を知る世代の心は、これで完全に WEB2.0 から離れてしまったのです。

つまり起こるべくして起こってしまった「WEB 2.0」という時代が作ったこれらの問題がもう時代的に限界にきており、本来インターネットユーザーがずっと求めていた「フラットでフェアな関係」と「個人にまつわる情報の帰属権のユーザー回帰」をもたらすであろう新しい技術(特にブロックチェーン技術)を使った全く新しいプラットフォーム。それがインターネット上に新たに誕生し、今まさに普及しようとしている段階にきているのです。

それが「WEB 3.0」というインターネット新時代の総称なのです。

現在はまるで「WEB2.0」が既得権益のようになってしまっている状況もあるので、当事者達は産業構造がひっくり返るのを恐れてなかなか3.0化を推し進めないでしょうし、逆に邪魔をする(している)状況なのかもしれませんが、やはりユーザーが不満を抱いている、抱き続けている以上、いつかは必ず行き詰まり、明るい未来などありえないと思うのです。

それは何もインターネットの領域に限ったことではなく、結局は人の世で生きる以上、人という生き物へと全ては回帰する問題なのであり、心や魂の充足、幸福感に、何もかもは帰着してしまうことになります。

そこを蔑ろにしたサービス等は結局のところ、絶対に続かない構造になっているのです。

とは言え、WEB 2.0 世代がこの波にうまく乗った面白い事例もありますので、ちょこっと紹介しておきますね↓

世界でバズった米袋屋さんの意外な結末

とにかく、人間という生き物は、幾つになってもいつの時代でも皆、

「自身の気持ちや意思が尊重されないものには決して本音ではついていかない」

というシンプルな生き物なのだと思うのです。

だからこそ逆に、

『自分の気持ちや意思、存在自体が尊重されるもの(そう感じさせるもの)』

にはいつも自然と人が集まる構造になっているのでしょうね。

WEB 1.0 〜 WEB 3.0 までの流れを当事者としてずっと側で見てきた立場としては、そんなことをシンプルに考えてしまう今日この頃なのでした。

さてさて、こちらはもっともっと大きな、肉体を含めた物質世界を動かす三次元地球プラットフォームでございます。

今年はシーズンに入ってもずっと雨が少なかったということもあり、9月からイセヒカリの田んぼのある加古郡稲美町ではここ数年では珍しく、農業用水の使用制限がかかりました。

当農園における水じまいはそろそろ終わりをむかえそうなので、特段大きな影響はありませんでしたが、

水はいつの時代もこのプラットフォームにおいての生命線なのです。

先人達が命をかけて築き上げてきたこれらの生命の要である水は、まさに『未来を託された我々の命をつなぐ水』なのです。

この風景を守ることは未来の命を守ることに他なりません。

私たちは、引き続き、コツコツとこの信じた道を進んで行く所存です。

皆さま、どうか宜しくお願い致します。

農園主