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田んぼかぞく

緑米

10月の新米用出荷に向けて雨を避け予定を数日前倒して天日干しを開始いたしました。

今年も収量が多いです。

早朝から刈りましたが、数も多かったのですが、大きく瑞々しい藁ばかりで重量も重く、一人で必死にやりましたが日が暮れても終わらず、長男がヘッドライトを持って駆けつけてくれて、何とか雨が降る前に二人で天日干しを終えることが出来ました。

本当にありがとう。

当農園の田んぼは生き物の保護重視の田んぼ(収量はそこそこでいい田んぼ)、収量をしっかり取りに行く田んぼ、みせる・表現する事を重視しているアート的な立ち位置の田んぼ。

という風に役割がいくつかに分けられています。

この緑米の田んぼは、全部入り!!

生き物もとても多く存在し、とにかく豊かな田んぼなのです。

同じエリア内では、ウンカ被害でどこもかしこも枯れる被害が続出している中、うちの田んぼだけ幸運な事に被害がありませんでした。

毎年のことですので、そりゃあウンカの被害が少し出る年もありますが、今年は全く大丈夫でした。

稲刈りをしていてわかるのですが、無農薬・不耕起・無肥料の晩生ということもあり、水が他の田んぼよりも長くあるということもあり、とにかくそこら中、蜘蛛やバッタやカマキリや、コオイムシやゲンゴロウや、小さい単位の昆虫、貝類、カヤネズミ等の小動物や鳥やら何やら等々・・とにかく生き物の数と種類が他の田んぼに比べて多いのです。

だからウンカが毎年飛来しても、稲が枯れるまでいかないでバランスされているのでしょう。

※今年は特に夏と秋の入りの気温が高過ぎたので、不稔(花が受精しても発芽・生育するような種子をつくらないことをいう)が多かったのが唯一気になる所でした。

肥料を入れると窒素につられてバランスを取ろうと沢山の害虫と呼ばれるムシ達が集まります。

対処療法でそこに農薬を入れると害虫とあわせて「益虫」と呼ばれる虫達やその他の存在達が減り、結局は田んぼで出た症状は完璧にはおさまりません。

そうして結果的にまたお金を使って農薬を入れて害虫とされる存在達を消そうとします。

私は特に違う業界から参入したので、その辺の世界をすごく客観的に観察していたのでしょう。

何だかこのサイクルって?笑となり、冷静に、末永く続けて行くことを前提にしたら、

「『もう田んぼかぞく』でみんなどの存在も一緒に存在してokで、ある程度の成果、恵みを自分たちが受け取れたらそれでよくないか?」

という考えにシンプルに至り、ここまでずっとこの手法を選択し、長年にわたり続けてきました。

せっかくこの世界に育んでもらった自分の人生なので、自分自身で感じたことを信じて選択する。

私はそう決めています。

田んぼかぞく皆で育んだ、私の人生の拘りも詰め込んだお米達(若干鬱陶しいかもしれませんがw)。

このうちの子達(お米という名の恵たち)が、皆様のご家庭様や店舗様の旬を彩れたら、そのお手伝いが出来れば大変嬉しく思います。

ご注文はこちらから。

農園主