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分け隔てなく。

2024年も10日が過ぎました。

皆さまいかがお過ごしでしょうか、

この度の能登半島の地震によりお亡くなりになられた⽅のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。また、被災された皆さまに⼼よりお⾒舞いを申し上げます。

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私は20代のはじめに、どこにも接点を持てなくてもがき苦しんでいた頃、自分のことを試したい一心で、ギター片手に旅に出て、「ストリートでの演奏のみで稼ぎ、いけるところまで行く」というチャレンジをした事があります。

東京の上野駅を出て、いろんな駅で演奏→野宿を繰り返し、何故かたどり着いた先は、石川県、能登半島は「輪島」でした。

そこで出会ったのが、現在、輪島塗りを日本の漆器業界を牽引する 桐本泰一さん でした。

どこの馬の骨かもわからない私を招き入れてくれた桐本さん、その後東京に戻ってからも交流は続きました。

当時、恵比寿ガーデンプレイスのすぐ近くにあった小さなギャラリースペースで、よく漆器の個展をされていた桐本さん。

ギャラリーの壁には、巨大な和紙を染めた平面絵画のようなめちゃくちゃかっこいいディスプレイがいつも掲げてあって、当時の私は、いつかこんなところでこんな展示が(自分の作品の発表が)出来たらいいな・・

と夢に見ていたのでした。

「自分が個展を開くならココ!」と決めていた当時のその恵比寿のギャラリーですが、私が初めての個展を開けるようになった頃には、既にギャラリーとしては存在しておらず、そこでの夢は果たせませんでした。※ご縁があった渋谷パルコ関係者の恩人によって、その後、渋谷で自身初の個展は実現しました。

後々になって、若かりし頃、私が憧れて目標にしていた身近だった方も、業界を牽引するすごい方であったことを知り、兵庫に戻ってからもSNS等で交流は続いていたのです。

そして、この度の能登半島の災害・・

桐本さんのところは地震発生時、幸いにしてご家族皆さんで車で初詣に出られており、奇跡的に皆さんがご無事でした。・・ただ、ご自宅は全壊・・そして輪島の中心街にあるギャラリーも火災の中心地にあり、全焼。。

ただ、職人さんもスタッフの皆さんも奇跡的に皆さんご無事だったのでした。

桐本さんは誰に対しても分け隔てなく接して下さる人格者です。

このような状況にあっても、たくさんの方々の支援、気持ちが届けられていると思います。

私も農家として、自分のできることから始めたいと思います。

どうか、輪島キリモト、能登半島の皆様の再建が、1日でも早く成されますように・・

農園主