ひかり農園 神饌イセヒカリ ※6月26日撮影

数多のジャンボタニシと共存する稀有な存在。

場所は兵庫県は稲美町。

 

今年は特に明石市で例年になくジャンボタニシの一般田の被害が大きいと感じます。

まだ未知の存在だったジャンボさんが西からどんどん入ってきて、一般の農家の方は対策を知りません。 皆右往左往。

 

無残にも田んぼの半分は稲株が消失して、ハゲ散らかってしまっています。

時期ももう6月末なので、コシヒカリなどの早稲品種は夏至をすぎると補填が困難になり全て間に合いません。

皆さん農薬のスクミノンをまいたり、椿油を流してみたり、畔から網ですくって殺してみたり、ピンクの卵を目の敵にして潰してみたり、「来年は耕起時に石灰窒素をすき込んでガスで殺すぞ」と畔から田んぼを覗き込み目が血走っています。

 

大変失礼ですが、そんな事で排除できたら殲滅できたらこんなにも全国的に広がっていません。

あの増殖力と残存力は人間の力ではどうにもなりません。それくらい彼らは強いです。

 

失敗している一般農家の頭に共通してあるのは

「外敵の田んぼからの排除」「地域からの排除」

というイメージだけです。

「諦めて共存していこう」という考えはありません。

 

経験すればわかりますが、結論から言うと排除は無理ですね。

株を消されず、ある程度分蘖を取り、かつ雑草を生やさず秋までこぎつけるには、

「水管理のしかた」と「苗づくり」に行きつきます。

 

ジャンボタニシ対応で、結果を出せていない方に共通する点を以下記述したいと思います。

 

あくまで大体の例ですよ→

三葉の徒長させられた肥料で青々とさせられたフワフワの稚苗を良い苗だなーと言って購入。自らのお金と機械と労力をたっぷり使い作った除草剤と肥料たっぷりの田んぼに植え、

何も考えず普通に水を張って(水位と水位キープタームを考えず)育てて、食害され消されて憤慨しています。

 

そんなジャンボさんに軒並みやられている憤慨者に共通していること。

それは、言葉を選ばずに言いますと、「自分の頭で何も考えていない」という点だと思います。

普及所や指導センター、農協から出された栽培マニュアル等を鵜呑みにし、薬や肥料を購入し、お金と手間を増やしては自滅しています。

 

皆さん無意識なのですが、気がつかないのですが、農業に限らず、同じ系統上にある属性の共通点は、

「困難に直面すると、思考停止状態になり、多数意見に身を寄せる。もっと言えば同調圧力の中にいることで失敗しても避難されない怒られない安心感を得たい。」という人生放棄なのではないでしょうか、

本当に言葉を選んでいませんが、これは事実です。

 

常に毎年毎年、変わらないようで地球の表面で起きている事も着実に変化しています。

どんな仕事の現場でもそう。変わらずにいる事なんて絶対にあり得ません。

感じますよね?日々。以前とは変わってしまっていますよね?

 

この起こりうる未知の事に遭遇しても、環境に適応し乗り越えられるかどうかは、

『自分で感じ、考え、判断し、そして行動できるか』

その集中力一点にかかっていると思っています。

 

勿論、自分で出来うる情報収集はこれ以上なくした上で、さらに「自分の頭で考える」ということが大切です。

そして最後に行動が伴なう。という事が条件です。

 

低温育苗の折衷苗で、陸稲と水稲のハイブリッドにする理由、

繰り返し苗を踏みつけて、バキバキのシャカシャカの成苗を手間をかけて育てるのも、ちゃんと理由があります。

 

1)強い苗、環境適応能力の高い苗

→深水での除草機作業に耐え、ジャンボタニシ、イネミズゾウムシの食害にも屈せず、夏の冷害でも花がつく苗です。要はいろんな外的要因を乗り越えられる自分たちが管理しやすい苗を作るということです。

2)育っていくのに最適な環境(田んぼ等)を用意する

 

これは忘れてはいけない農業の基本中の基本原則なのではないでしょうか、

その上で、化学的な知識を入れて、施肥設計をしたらどうでしょう?

この2点をやらないで農業従事者は一体何をするのでしょう?

稲作を、無農薬栽培を、無肥料栽培をナメてはいけません。

 

先生の言う事はある意味偏っているということを念頭におき、しっかりと自分の頭で考える習慣をつけましょう。

何故かって、ここでのあなたの時間は、先生の時間・先生の人生ではなく、

紛れもなく「あなたの人生だから」です。

 

農業従事者の方、世代交代前に、お子さんと一緒に是非育農コースへ。

残されているお時間があるうちに・・・

 

どんな事を目指すにも、全ては基本となる礎を泥にまみれて積み上げられるかどうかにかかっています。

スカしていても人生は何も変わりません。

(元スカしていた人間より)

 

農園主

 

カテゴリー: ひかり農園通信