当農園でお客様からの一番ご要望の多いお米。

 

「イセヒカリ」

 

今年も刈り取り天日干しが始まりました。

 

イセヒカリは多収で食味も良い・・とか色々と言われていますが、

私の感じるこの稲の凄さは、その総合力の高さです。

特に私が凄いと思う点は以下の3点です。

 

1)10月初旬どれであるということ。

コシヒカリなどの早稲は出穂期が早いので分けつを取るのに余裕がなく、出穂期が真夏の為に高温障害にもあいやすく、収穫期に台風や長雨の影響を受けるので大変です。害虫や病気にもあいやすい傾向にあります。総じて早稲はいろんな意味でしんどいのです。

逆に晩生は稲が田んぼにいる期間が長いですから、必然的に水管理、畦草管理、雑草管理の期間が長くなります。要するに手間がかかるということです。

あわせて、11月を過ぎると急激に日照時間が短くなり、放射冷却からくる夜露が乾かなくなります。天日干し乾燥をしていても正直あまり意味がないくらい、いつまで干していても籾の水分量が変わりません。天日干しには晩生は不利なのです。

10月初旬から中旬に収穫できれば色んな意味で最高です。

イセヒカリはとても育てやすいのです。

 

2)鳥や病害虫等の被害の少なさ。

まず、スズメの被害が他の品種に比べて極端に少ないです。※当農園では

稲は穂を出す前に、最後の「とめ葉」という葉っぱを展開させます。そのとめ葉がイセヒカリの場合は、稲穂の上部に天を突き刺すかのごとく、ビシッと真上に広い大きな葉を展開させます。他の稲と比べても穂は下の方に出て、止め葉は他のどの稲よりも立派です。

そんな稲の姿があってか、スズメがどうも食べに入りにくいようで、とても被害が少ないのです。

また、いもち病や、苗の段階で発生するバカ苗病や、褐条病も他の稲に比べて発生が少ない傾向にあります。何故なんでしょう?理由はよくわかりません。

イネミズゾウムシ等の害虫の被害もこれまた他の品種に比べて少ない傾向にあります。

そして極めつけに、収穫した後、お米に寄ってくる虫も他のお米に比べれば少ない傾向にあります。

一体どうしてなのでしょう? 何故だかわからないことだらけですが、これは実話です。

つまりイセヒカリは農家にとってとても管理しやすいのです。

 

3)独特の稲の姿

他の品種に比べて、圧倒的に背丈が低いです。どんな水管理をしても倒伏しません。

台風にもとても強いです。

株が太く、そして短い。非常に下半身が安定した植物といえます。

その姿は美しく勇ましく、先ほども書きましたが、葉っぱが広く大きいので、光合成が活発でお米も美味しくなるのだと思います。

背丈が短いので、刈り取りも天日干しもしやすく、作業時の藁の扱いもしやすいです。

色んな意味で大丈夫かな…と心配する年も最後は必ず何とかなってくれる力強さを持っています。

安定感がある。心配事が減る稲であり、農家にとっての心労も非常に軽減されます。

 

以上から、食味が良くて多収なのは当たり前として、稲とともに時間を過ごす人間が

『とても楽にいられる』

という点がこの稲の最大の特徴だと私は思うのです。

 

そんなイセヒカリ。

 

当農園で育てている種は、伊勢神宮の神田関係者の中で、初めて一般の田んぼで育てられた種になります。

イセヒカリと命名される前、それは「コシヒカリ晩」と呼ばれていました。

 

ひっそりと継承され続ける幻の稲

イセヒカリ。

 

不思議なご縁に守られて、今年もひかり農園は豊作に恵まれています。

 

刈り取りの初日。

今朝は神事のように特別な時間が流れているように感じました…

『この世界との一体感』

それは稲作を通して体感できる特権なのかもしれませんね。

 

 

※毎月お届けコースのイセヒカリは完売となりました※

ご希望の方は「来年度分の予約」という形で事前お申込みをお願い致します。

 

農園主

 

 

カテゴリー: ひかり農園通信