皆さん

これ何だかわかりますか?

イネミズゾウムシに根っこを食べられてしまった緑米です。

植えてから1ヶ月半が経ちましたが…

根っこはこの通りほとんど食べられてしまい、

全然分蘖(株を増やして分身を沢山作ること)もしていなくて、植えてからほとんど成長しておらず、なんとか生きているといった大変厳しい状況です。

イネミズゾウムシの蛹。

爆食を終え、蛹なって根に引っ付いている様子。

幼虫の食害が止まったのでこれから晩生(秋のおそい時期に実る)稲は挽回しますが、早生品種(早い時期に収穫できるコシヒカリなど)はもうすぐ穂を出す時期に入るので分蘖できていない株では収量は全然見込めません。そんな状況では農業経営は成り立たないでしょう。

イネミズゾウムシの食害の無かった株との比較。何も無かった株はしっかりと地面に根付き、もうこんなに立派に育っています。

水口付近のイネミズゾウムシの食害がひどいエリア。

こんなにも成長に差が出てしまっています。

イネミズゾウムシに根を食べられて弱った稲を今度はジャンボタニシが上から食べてしまう…

今日は集まって何やら会議中のご様子。

なんだかんだあるけれども、

草取りがひと段落し、イネミズゾウムシも蛹になる7月中旬からは稲は見違えるように元気になり、みのりの秋に向けて一気に成長していきます。

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こんなふうに、競合する雑草の対策だけでなく、稲の成長を阻害する様々な生き物たちとの攻防が無農薬の田んぼでは日々繰り広げられています。

 

皆さんが一般的に目にしている綺麗に揃って生えている稲がある田んぼの風景。草が一本もない綺麗な田んぼの風景は、実は農薬が無いとまったくもって成り立たない世界なのです。

 

若い人には特に、この食にまつわる現状・日常を、できるだけ現場で肌で感じて欲しいと願っています。暑い夏ですが食糧生産の現場は命の現場です。

無農薬稲作とは結局のところ、田んぼのすべての生き物たちとの調和の取り方、つきあいの仕方なのではないかと思う今日この頃です。

 

今年もどうか豊作でありますように…

 

農園主

 

カテゴリー: ひかり農園通信