今日は稲作の現場から多様性について、少し。

 

ひかり農園では稲の苗を、発芽から三葉までは畑環境で育てています。

その三葉展開した苗を、先週から不耕起田の水あてに合わせ、田んぼに運んでプール化をし始めました。

 

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ちなみにどうしてこんな面倒な事をわざわざすると思いますか?

 

 

理由は大きく分けて二つあります。

 

 

ひとつは、田植えの時は田んぼに水を張っている状態でスタートさせるので、根を水の中でも呼吸できる水苗に変化させるためにプール化します。

二つ目は、苗の病気対策です。

 

この世界は良い悪いの区別はなく、いろんな存在がある多様性の世界です。

無数の菌やバクテリアの営みの上に僕らの日常生活もあったりします。

 

稲達にとっても、都合の良い菌もあれば都合の悪い菌も普通に存在しています。

無農薬栽培でも慣行栽培でも、やり方は違えど、それらの存在と向き合って育苗を進めていくことになります。

 

空気が沢山ある環境で元気にする菌、空気が少ない環境で元気にする菌があり、

前者を好気性、後者を嫌気性菌と呼びます。

 

稲の種はお米ですが、いきなり深い水の中からスタートさせるのは正直しんどくて、

できれば深い水に浸かっていない程よい水がある環境で発芽し、同環境で自立できる三葉まで大きくなるのが理想的です。

ただ、この体が不完全な赤ちゃん時期に、好気性の細菌やカビ類がこの赤ちゃんの食べに集まってきます。

 

苗が負けてしまわないように様々な手を打つことになります。

 

ひかり農園では、苗をガードしてくれる菌を籾に付着させ、都合の悪い菌から守ってもらうやり方と、

冒頭でお話しした、プール化によって苗を水につけてしまい、嫌気状態を作り、

好気性の都合の悪い菌を退けるという二本立てで苗作りをしています。

 

 

ちょこちょこ病気が見られた今年の苗も、プール化から一週間経って、

とても元気になってきました。

 

田んぼのほうも同時並行で、植えられる状態を作っているところなので、

あと少しで田植えができそうなところまでもってこれました。

 

 

さあ、今日も頑張ろう。

 

農園主

 

 

カテゴリー: ひかり農園通信